アガベの育て方:植え替え、株分け編【植え替え後の水やりまで解説】

Agave(アガベ)

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今回はアガベの植え替え・株分けについて解説します。

・アガベの植え替え時期や方法について知りたい

・子株がついてるけど取っても大丈夫?

・植え替え後は水やりしていいの?

こんな疑問に答えていきます。

本記事の内容

・なぜ植え替えが必要なのか?

・植え替えに適した時期

・植え替えのやり方を解説

・子株の外し方(株分け方法)

・植え替え後の管理方法について

・鉢増しについて

今回は初心者の方にもできるだけわかりやすく解説します。

わたしはアガベを中心に様々な植物を約4年間育成しています。 

Instagramにて育てている株の写真や初心者の方からの質問等も受け付けていますので、

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なぜ植え替えが必要なのか?

アガベを鉢植えで育てる場合

定期的に植え替えが必要になりますが、

そもそもなぜ植え替えが必要なのでしょうか?

アガベは生育が盛んで、根をよく伸ばします。

そのため鉢植えの場合は1〜2年に1回は植え替えが必要です。

植え替えないと根詰まりを起こして、生育不良に陥ってしまうことがあります。

※根詰まりとは…

鉢いっぱいに根が伸びて、通気性、排水性、養分の吸収力が弱まること。

根詰まりを起こすと、生育不良になり葉が黄色く変色することもある。

植え替えの時期は?

https://www.pakutaso.com/20210434095post-34145.html

アガベの植え替えには3月〜5月頃が適しています。

理由としては、3月頃からアガベは生育期に入り、根の動きも活発になるため。

植え替え時に根を整理しても、その後の活着がはやくなります。

冬場でも植え替えをすることは可能です。

しかし、株を痛めてしまうリスクやその後の活着に時間がかかるかもしれません。

初心者の方は適期に行うことをおすすめします。

植え替える鉢の大きさは?

1〜2回りくらい大きなものにする。

大きすぎるする鉢内の乾きが遅く、

鉢内の水分量も多くなるため、

根腐れを起こす可能性があります。

※根腐れとは…

水のやりすぎや水はけが悪くなることで、水分量が増え根が痛むこと。

植物の根も呼吸しているので用土内の水分量が多い状態が続くことで酸欠になり、根腐れを起こします。

鉢選びについてはこちらの記事

アガベの株分けについて

アガベを育てていると、子株を出すことがあります。

種類によって子株の出やすさに差はありますが、

アガベの増やし方では最も一般的なものになります。

子株は基本親株と同じ性質を持っています。

基本的には育ったら、親株と同じ姿になるということです。

(育成次第ではありますが…)

某オークションなどでアガベが親株写真付きで出品されているのはそのためです。

子株を取るタイミング

子株は植え替えの際に一緒に外すことをおすすめします。

アガベを鉢から抜かずに外すこともできますが、

子株の根を傷つけたり、切ってしまう可能性があるため、おすすめしません。

どのくらいの大きさになったら?

小さいうちに外してしまっても育成は可能ですが、

子株は親株についている方が成長がはやいです。

そのため、ある程度の大きさになってから取る方が良いです。

わたしの場合は上の写真のように

葉に鋸歯の特徴が出てきてから外すようにしています。

ある程度の大きさになってから外すと、

子株自体も発根していることがあります。

発根している方が外してからの育成もスムーズです。

発根していなかったら発根管理が必要になります。

植え替えやり方を解説

実際にアガベの植え替え、株分けを行っていきます。

今回植え替えするアガベはこちら

アガベ イシスメンシス(Agave isthmensis)

子株が4株出ています。

根詰まりなどは起こしていません。

まだまだ植え替えなくても大丈夫そうですが、

子株がたくさんついていると

親株の育成もゆっくりになるので、

子株をとってスッキリさせたいと思います。

植え替えの前準備

前準備として鉢内をしっかり乾燥させておきます。

用土を乾燥させておくと鉢から抜きやすいですし、

新しい根を切ってしまうことも少なくなります。

用意するもの

・鉢
・ハサミ
・ピンセット
・各用土(培養土、鉢底石、マグァンプK、アドマイヤ―)
・スコップ

鉢については1〜2回りくらい大きなものを用意します。

大きすぎると用土の乾きが遅く、

鉢内の水分量も多くなるため根腐れを起こす可能性があります。

ハサミやピンセットは事前にライターで炙って殺菌しておきます。

病気の伝染を防ぐためにも、1株ごとに殺菌するようにしましょう。

室内で行う場合は新聞紙を敷いたりトレーの使用をおすすめします。

アガべに適した用土についてはこちらで詳しく解説しています。

植え替えの手順

①鉢から抜く

②根・下葉整理

③子株を外す(株分け)

④植え込み

①鉢から抜く

鉢を揉んだり、軽く叩くなどして株を抜きます。

根が強く張っている場合はなかなか抜けないですが、

無理やり引っ張るのはNG

根がちぎれてしまうこともあるので

ゆっくり慎重に行いましょう。

抜けました。

根張りはまずまずといった感じですね。

②根・下葉整理

根鉢をほぐして、古い根を整理します。

根には白い根と茶色い根があるかと思います。

主に白い根が水を吸っていますので、白い根を残すようにします。

茶色くスカスカになった根は根本から4〜5cmくらい残してカット。

根のサークリングについて

鉢によっては根が鉢内を旋回している事があります。

これサークリングといい、このように根が鉢内で伸びすぎてしまうと根詰まりの原因となってしまいます。

根のサークリングに関してはスリット鉢を使用することで予防する事ができます。

また枯れた下葉は蒸れの原因になるので外します。

葉を縦にカットして割くようにするときれいに取れます。

ピンセットを使うと細かい作業も楽です。

きれいに取れました。

また子株出てる…笑

これで根と下葉の整理は完了です。

③子株を外す(株分け)

子株を外すときは株元を持って少し揺らしながら離します。

パキッと外れました。

外れにくい場合はカッターやナイフを使用しても良いです。

外したときにできた傷口はダコニール粉剤をまぶして殺菌しておきます。

傷口から腐りがはいる可能性があるので、

抜き苗のまま1〜2日乾燥させてから植え込んでもOK

④植え込み

親株を植え込んでいきます。

陶器鉢など底穴が大きいものには

鉢底ネットの上に鉢底石(軽石中粒)を敷きますが、

今回はスリット鉢なのでそのまま。

その上から培養土を少量入れます。

株を鉢の真ん中に株の中心点がくるようにし、

用土を入れていきます。

この時に必要に応じて

用土内にマグァンプやアドマイヤーを混ぜ込みましょう。

真上と真横から確認しながら行うと中心を捉えやすいです。

用土を入れながら床に軽くトントンっとします。

叩いて土の隙間を埋めていきます。

やや深めに植えて、少しだけ株を上に引きながら行うと

根も下を向き、きれいに植え込む事ができます。

2〜3cm残して用土を入れて、

上から化粧砂として1cm程度硬質赤玉土を敷きます。

化粧石のメリット

・全体の見栄えが良くなる

・雑草の防止

・多湿予防

・軽い用土が浮いてくるのを防ぐ

化粧石は水はけが良いものを使用しましょう。

敷かなくてもいいですが、わたしは主に見栄えを良くするため使用しています。

硬質赤玉土、軽石、富士砂、ゼオライトなどがおすすめ。

これで植え替え完了です。

スッキリしました!

植え替え直後の水やりについて

下記に詳しく解説をしていますが、

初心者の方は根を整理したり、株分けをした場合は

植え込み後 2、3日経過してから行うことをおすすめします。

理由は傷口などから腐りが入る可能性があるためです。

植え替え後の管理方法

置き場(日当たり)

置き場については直射日光は避け、日陰で管理します。

風通しは良いほうが良いですが、風が直接当たる場所は避けましょう。

特に根を整理した場合は、根の給水量も減っていますので、

風を直接当ててしまうと、葉からの蒸散が促進され、葉がしおれてくる事があります。

株が動いている(葉の展開)のが確認出来たら

徐々に元の管理環境に戻すようにしましょう。

水やり

植え替え後の水やりは様々な意見があります。

実際わたしも植え替え後すぐに水やりをしていますが、

ほとんどの株は問題なく成長しています。

しかし初心者の方は根を整理したり、株分けをした場合は

植え込み後2、3日経過してから行うことをおすすめします。

理由は傷口などから腐りが入る可能性があるためです。

鉢底からきれいな水が流れ出るまでしっかりと行いましょう。

※アガベ笹ノ雪については植え替え後に調子を崩しやすいです。

植え替え後の水やりはすぐには行わないようにしましょう。

温度

温度は適期の3〜5月に行えば問題はないと思いますが、

25℃くらいが理想です。

ということは室内LED管理の場合

25℃以上をキープできるのであれば、

冬場でも植え替えは可能ということになりますね。

鉢増しとは

鉢増しは植え替えの際に根鉢を崩さずに、

1〜2回り大きい鉢に植え替える方法です。

鉢増しのメリットは根をいじっていないので、

生育が止まりにくいことです。

根が痛みやすい種類や、

生育をできるだけ止めたくない場合は

鉢増しを行いましょう。

やり方については根鉢を崩さずに行うだけですので、

今回ご紹介した植え替え方法を参考に行ってみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はアガベの植え替え、株分けについて解説させていただきました。

初心者の方には植え替えや株分けは

少しハードルが高いかもしれません。

しかしアガベは非常に丈夫な植物ですし、

今回の解説を見ながら行っていただければ、

比較的安心して行えるかと思います。

定期的に植え替え、株分けを行うことで、

よりかっこよくアガベを育てる事ができますよ。

アガベの基本的な育て方についてはこちらでまとめていますので、よろしければご覧ください。

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