今回は河野忠賢さん、Shabomaniac!さんの著書
「珍奇植物 ハビタットスタイル 自生地の風景を創作するレイアウト」をご紹介します。
わたしも実際にレイアウトをやってみました。
とても楽しかったので共有させてください!
□著者紹介
河野忠賢さん:幼少期から植物に触れて、多肉植物に傾倒する。「The Succulentist®︎」を立ち上げ、原産地(habitat)と園芸をつなぐ新しい園芸カルチャーであるHabitat seriesを確立し、日本国内のみならず海外でも広く人気を集める中心的なブランドとなっている。
Shabomaniac!さん:園芸家・ブロガー。幼少期から40年、サボテンと多肉植物を中心に世界の植物を収集栽培。栽培方法の研究や海外からの新種の導入にも取り組む。種子からの成長記録と自生地巡りをブログやInstagramで発信。
「Habitat style」とは
最近ではインターネット、SNSの発達により
様々な植物の原産地の写真や映像を簡単に見ることができます。
栽培品とは違った力強くも美しい姿はとても魅力的。
一度は生で見てみたいものです。
そんな自生地の風景を鉢の中で再現し、
植物を楽しむのが「Habitat style」
Habitat(自生地)、その憧れの風景に思い馳せ、鉢中に自身の原産地をつくり出す。
引用:The succulentist より
Instagram等見ているとHabitatstyleは国内だけなく海外でも注目されているようです。
内容紹介
(掲載許可を頂きありがとうございます!)
書籍の内容をざっくりと紹介
・各エリアごとに植物を掲載
・各植物の紹介とレイアウト
・原産地の情報や写真
・レイアウトのやり方解説
・栽培に関するコラム、資材紹介等
自生地の写真は様々な書籍に載っていますが、
昔の写真なのか画質が悪いのも多いんですよね…
本書には鮮明できれいな自生地写真がとにかくたくさん載っています。
写真を見るだけでも十分楽しめます。
気になっている植物の産地情報や特性を調べるのにもおすすめ。
また素晴らしいステージングの数々と
レイアウトのやり方が丁寧に解説されています。
加えて品種、栽培に関するコラム
などなど見どころは満載。
Habitat styleを体験してみた
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/E2E8A700-53DE-48EE-BC65-54DC4447F258.jpeg)
実際にHabitat styleを体験してみました。
用意するもの
・育てたい植物
・鉢(今回はプレステラ100浅形)
・Surface Sand01
・サボテン・多肉植物の土
・軽石中粒(鉢底石)
・ロックガーデン用の石(ホームセンターで購入)
今回植える植物
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/35D0154C-B077-48E2-BF02-81760F9CE651.jpeg)
今回植えるのはアロエ エリナケア
原産地はナミビアで一部の地域にのみ生息しているアロエ
成長速度はかなりゆっくりなので、
じっくりと育成をしていきます。
このページ見てエリナケア買ってきた。笑
写真を見るとレイアウトの想像も広がります。
Surface Sand
Habitat style一番の特徴がこのSurface Sand
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/37DEBE05-59D8-4FCE-9799-C78B17C76492.jpeg)
一般的に多肉植物の土は赤玉や鹿沼の粒状土を用います。
著者である河野氏も赤玉、鹿沼、軽石などを用いて研究を突き詰めてきたそうです…
しかし原産地の土はそれとは全く違った性質にも関わらず
植物たちは美しく生きている
その違いはどこにあるのか…
河野氏が原産地に想い馳せ、
土の物理性を探求して作られたのがSurface Sand
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2022/11/DE6D5C7A-CB9C-431A-91D3-DB0DEA9815DB.jpeg)
Surface Sandは大小の粒が混ざり合い
より自然な風景になるように配合されている。
また機能面でも探求された黄金比率で作らているそう。
現在種類は3つ
植えたい植物の原産地を調べて
合ったもの使ってみるとより楽しめる。
■詳細や注文はこちらthesucculentist.com
SQUARE POT SERIES
今回はプレステラを使用していますが、
The Succulentist®︎からはこちらのSQUARE POT SERIESもリリースされている。
シンプルかつ機能的、植物が際立つおすすめ
■詳細や注文はこちらthesucculentist.com
レイアウトの手順
レイアウトを作っていく手順はこちら
①鉢底石を敷く
②多肉植物の土を鉢の半分ほど入れて植え込む
③残り半分にサーフェイスサンドを入れる
④ロックガーデンの石を配置
⑤水をやって完成
①鉢底石を敷く
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/766F08CC-8B5E-4E11-9F4D-3D718A52087F.jpeg)
鉢底に軽石を敷きます。
②多肉植物の土を半分ほど入れ植え込む
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2022/11/E8393217-D50A-4573-B7E6-350D40E71F49.jpeg)
鉢の半分までサボテン・多肉植物の土を入れる
今回は最近よく使っているサボテンの基本用土を使用
※必要であれば殺虫剤や緩効性肥料も混ぜておきます。
用土の配合についてはこちらの記事から
レイアウトを意識して鉢の中心からずらして配置
大きめな石など配置したい場合はこのタイミングで行うと良さそう。
③残り半分にサーフェイスサンドを入れる
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/FB6F3F80-CE83-4E64-A690-AF33A34B80B8.jpeg)
残り半分にSurface Sandを入れて植え込む
今回使用するSurface Sand 01はナマクアランド南西部がモチーフ。
詳細や注文はこちらthesucculentist.com
⑤ロックガーデンの石を配置
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/51C0F9A5-0C7E-417F-B412-15A8B28B11F9.jpeg)
レイアウトを意識しながら石を配置しながら土をならす。
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/D0C11FE5-FB29-4EF2-92D7-79A4A80687FA.jpeg)
⑥水をやって完成
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/035143D0-C6D3-4438-9E7F-32B5A37C2225.jpeg)
鉢底から微塵が抜けるまで水をやって完成!
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/0ADD5E53-C891-4155-AA5A-4F834DEFFC5A.jpeg)
完成したレイアウトはこんな感じ
初めてにしてはよくできた?のではないでしょうか。
何より自生地を想像してレイアウトを考えるのが楽しい!
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/124B0499-A32F-4F51-970F-25ED6983A969.jpeg)
今後どのように育成していくのか
自生地の気候を調べたりして、
育成の参考にするのもおもしろい。
感想・まとめ
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/1DE238D1-A434-4E5B-ACEA-8DCFA377AA6D.jpeg)
レイアウトするだけでなく、
植物の自生地について
調べ、想像し、育て方を考えることの楽しさを
改めて知ることができました。
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/0BC4174C-E68D-4589-81D0-CA2A13F87BBE.jpeg)
またレイアウトがとにかく楽しい!笑
最近の園芸ブームには男性が多いイメージですが
寄せ植えなどを楽しんでいる女性の方もハマると思います。
![](https://kaijupapalife63.com/wp-content/uploads/2023/01/AEDC2F0F-A863-4284-85C1-5907D8E85714.jpeg)
今回レイアウトした植物たちが
今後どのように成長していくのか…
レイアウトして満足するだけでなく
現地の風景を再現できるように今後の育成も楽しみたいと思います。
原産地に思いを馳せるHabitat style
皆さんもぜひやってみてくださいね。
園芸の楽しみがさらに広がりますよ。
それでは!
詳細や注文はこちらthesucculentist.com
今回紹介した書籍
Instagramにて初心者の方からの質問等も受け付けていますので、
よろしければフォローをお願いします!